少子高齢化や核家族化が加速する地域社会において、幼老複合施設が注目されています。幼老複合施設とは、介護施設の中に保育所を併設したもので、高齢者と子どもたちが共に過ごせることが特徴です。高齢者と子どもとの接点が少なくなってきている現代では、高齢者が利用するデイサービスや老人ホームなどの施設の中に保育所を併設することで、上手く相乗効果を引き出せる可能性があります。
例えば、高齢者にとっては、お孫さんと同じような年齢の子どもたちと接することで、認知症予防になります。今まで歩いたり、何かをすることが億劫だった人も、積極的に人の輪の中に加わるようになったという事例も多く、心身ともに活性化が図られると期待されています。また、子どもたちにとっては、自分のおじいちゃんやおばあちゃんの感覚で高齢者と触れ合ったり、挨拶や遊びを教わったりと、高齢者からいろいろなことを学ぶことができます。
それに、幼老複合施設は、利用対象が高齢者と子どもであるため、子育てが原因で現場を離れている介護士も、そこに子どもを預けて併設の介護施設で働くことが可能になります。潜在的な介護士の中で最も多いのが子育て世代の主婦層だと言われていますが、そういう人たちが介護士として現場に復帰するための有効な受け皿として、幼老複合施設は最適です。ですから、子育てをしながら介護現場に戻ることを検討している方は、ぜひ幼老複合施設の詳細が書かれたこちらのサイトも併せて読んで、選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょう。